うつ病
うつ病 30代女性
訪問開始前
中学生と小学生の息子2人を育てるシングルマザーの方です。
うつ症状により、日々の家事や子育てを困難に感じていました。
ヘルパー利用で家事は何とか補助してもらっていましたが、子どもの成長・発達上の問題に対処が難しくなり、うつ症状の悪化や家族不和を認めていました。
地域連携会議では、虐待ケースに挙げられているほどでした。
訪問開始後
訪問開始当初は地域連携会議に参加していましたが、本人の子育て論や、うつ症状が顕在化する中での日々の努力に触れ、虐待ケースではないと確信し、会議を離脱しています。
生活リズムや食事内容などの生活の基本部分を整えることや、少ないエネルギーの使い分けなどを話し合い、子育てを支持しました。
時にうつ症状が悪化し、子どもの問題に対処出来ない時は、ジョイント職員が代理で学校の担任と話し合いをする事もありました。
また、子育てに疲れてリストカットや家出などの行動化があった際は、臨時訪問したり、子どもに食事を届け、心情を話し合う事で子どものケアも心掛けました。
その後
子育て上の問題を、母親にとって常に初めての経験として認識して支持する事で、少しずつ母親の認識や自信も深まり、衝動行為はなくなっていきました。
長男・次男の進学の際も支持的援助を続け、長男はジョイント職員との出会いがきっかけとなり、看護師を目指して病院でヘルパーをしながら看護学校へ通学しています。
次男も高校卒業し、大手企業へ就職し独立しています。本人とは今後の生活イメージについて話し合いながら、本人自身が満足の出来る、選択決定を支持する看護を続けています。