ご相談例

躁うつ病 覚醒剤性精神病

ご相談例

躁うつ病 覚醒剤性精神病 50代女性

訪問開始前

衝動性が強く、覚醒剤で2度の収監経験ありました。
過量内服による意識混濁やリストカットも年間200回近くありました。
頻回の救急搬送が地域住民の迷惑となっており、同じ所で1年以上暮らした事はなく、問題が起きるたび入退院していました。
また、異性関係や友人関係が派手で多岐に渡るため、人の問題を自分の問題として取り込んでしまい、トラブルに巻き込まれる事が多くありました。

訪問開始後

訪問開始後は自身の成長イメージとなる変容モデルについて話し合い、過量内服やリストカットしない自分 、安定した人付き合いの出来る自分、 禁煙やダイエットなどの目標を設定し、イメージを共有しています。
定期的な訪問により、近々での問題と対処方法を密に話し合い、対処方法を実践する事により、一つ一つの問題について来る事実と感情を分け、事実の処理を促進し問題を片付けながら、残った感情の処理を丁寧に行っていきました。

その後

過量内服やリストカットの回数は減少傾向となりましたが、それでも過量内服やリストカットに至った場合は、変容モデルに向かって成長するには、揺れながら進む事を共通認識し、揺り戻しの際は注目せずに次の前進を支持していきました。
そうする事により、リストカットは年間4回程度に減少し、過量内服することも減少していきました。
入退院の際に築く問題の多い人との付き合いが、自分の問題を増やす事を理解し、安定した人と付き合う事で、自身の問題も減少し、対人関係も安定しています。
今現在も同じアパートで、約5年居住しています。