生きにくい時代です。
日本に生きる人、それぞれの立場や健康状態は違えど、皆なにかしらの「生きにくさ」を感じているのではないでしょうか。
当社は2010年1月4日に設立し、2010年4月1日より精神科訪問看護を主体とする事業を開始しました。当時の精神科看護は指示的・指導的・監視的な看護が主流で、こころを患うと能力も人間性も否定され、人としての尊厳も失うような時代であったと思います。2011年7月に厚生労働省地域医療の基本指針で日本の5大疾病の1つとして、癌や脳卒中、急性心筋梗塞や糖尿病に加え、精神疾患が定義されました。2020年9月に発表されたユニセフレポートカード16では、こどもの幸福度の分野別ランキングで、日本の身体的健康は1位でしたが、精神的幸福度では37位(38か国中)でした。
ここから読み解けるのは、日本の国民性や教育・文化・価値・風習が、老若男女問わずこころを病みやすい状況を作り出す事、また9年もの時間があっても国民の意識改革や対応の改善が進んでいない事だと私は感じています。
訪問看護事業を通じ、こころの病に罹患された方、或いは障害を残す方々と接する中で、私たちは利用者様の尊厳と、ご本人の満足できる選択・決定・行動・受容を支える看護を実践してまいりました。多くの利用者様のこころの健康の回復をサポートし、その看護の価値を利用者様・関連機関・地域に認めていただき、ご愛顧いただけている事を誇りとしております。
しかし、日本の社会は相変わらずで、こころの病から回復したとしても社会の中でまた傷つき、長きにわたる傷つき体験と辛い感情がトラウマとなり苦しみが繰り返されていく状況に、私たちに何が出来るだろうと考える日々でした。
長い沈思の時間を経てこころの健康な人はより健康に、こころの病に罹る前に危機介入を、こころの健康の回復をサポートする、そしてこころの健康に配慮ある・傷つきを繰り返さない社会での居場所作りや生活安定のサポートを行う事を、当社の中心理念とすることに思い至りました。
私たちはGreenShop LeafVeinを身近にアクセスできるメンタルヘルスケアの入り口とし、地域に根差したこころに優しいコミュニティの創造に注力してまいります。株式会社ライフシェアをこころの健康サポートカンパニーとしてご周知いただき、ご愛顧いただければ幸いです。どうぞよろしくお願い致します。
株式会社ライフシェア
代表取締役 磯遊 晃治